南側に面する高さ5m程の崖の上という魅力的な敷地にこの家は建っています。敷地の魅力を最大限に活かすために南側全面を大きな開口にできる新しい木構造を考案しました。キッチンや浴室等の水廻りをまとめた中央のコンクリートの箱に地震力を負担させることによって、耐力壁をなくし、木造部の柱、梁は厚さ6cmという軽やかな部材で構成することを可能にしています。コンクリートの箱は立体的なリビング空間を構成すると共に、2世帯を緩やかに分節しています。さらにその先端を崖から突き出してテラスをかたちづくり、近くで開催される花火の日にはたくさんの人が訪れます。
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